こんにちは、夫の年収400万円で家族みんなの夢がつまった新築マイホームを計画している主婦です。今回は実家が実際に高齢化してわかった間取りの失敗についてご紹介します。
新築を考えている方の多くは年齢はまだまだ働き盛り、そして健康に不安がある方は少ないです。そのため新築の間取りを考えるとき、健康でない状態になった場合を想像することはしても、実際に何に対して困るのかは分かり難しくいところがあるかと思います。
現にわが家の実家は歳を重ねたときの想像がしきれていない間取りで建てられていて、若いうちは問題がなかったのですが高齢化した今では建て替えを考えるほど間取りに問題を抱えています。
せっかく何千万とかけて建てた家なのに歳を重ねると住みづらい、建て直すなんてもったいないですよね。
ここでは実家の間取りの失敗をご紹介します。実家の失敗がこれから家を建てられる方のご参考になれば嬉しいです。今回もよろしくお願いします。
【目次】
実家の間取り
高齢になってから問題を抱えている実家の間取りをご紹介します。まずは1階間取り図です。

1階はトイレとキッチン、リビングダイニング、お風呂があります。
2階間取り図は下の図です。
2階は実家父と母の居室があります。また2階からは3階につづく階段がありますが、高齢となった今ではもう使っていません。
間取りの失敗①居室
まず実家は居室の間取りが失敗でした。実家の父と母の居室は2階にあります。両親が若いうちは何ら問題がなかったのですが、歳を重ねた今の父・母にとっては2階居室の階段を上り下りが辛くなってしまいました。
父・母はまだ60代ではありますが、父は昨年夏に交通事故で歩行が不自由になり、母は昨年心臓の病気が悪化して、運動時に動悸と息切れがでるようになりました。
そのため階段は父にとって転倒や痛みのリスクがあり、母にとっては心臓への負担になるリスクがあります。
2階居室の間取りで新築する場合、身体がよわったときにはどこで過ごすかということを事前に決めておくが、老後の安心につながるように思います。
2階居室の老後対策
実家の場合、2階居室が間取りの失敗につながりましたが、2階を居室にしたからといって必ずしも間取りの失敗につながるわけではありません。たとえば1階に客間や和室といった部屋があれば、老後はそこで寝起きができます。居室を2階から1階に移すだけなので、気持ち的に抵抗感は少なく居室を移動できます。
もし1階に客間のような個室がなくても、リビングダイニングが広ければ老後はそこにベッドを置けます。ただ客間のような個室と比べると見た目やプライバシー、便利さの点でデメリットが生じます。
また一方で、身体が弱っても今まで通り2階で過ごす方法もあります。その方法とは下の写真にあります階段用昇降機です。
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エスカレーターのような装置で、イスに座ってスイッチを押せば2階まで運んでくれます。正しく操作しなければならないので頭がしっかりしていなければなりませんが、認知機能に問題がなければ階段に昇降機は便利ですよ。
さて居室でこまっている私の実家の場合ですが…両親は階段が何とか上れているので今のところは大きな対処はなしです。1階に部屋があれば移動したいそうですが、狭いリビングダイニングしかないのでギリギリまで2階居室でがんばるそうです。
ギリギリまでがんばろうとして階段から転落、なんてことにならなければいいのですが…。
高齢化した親たちは身体の変化は認めているものの、それによって生じるリスク(転落など)までは実感していないようにみえます。またリスクを少し理解はしていたとしても、居室変更といったライフスタイルを変化させることには抵抗感があるようです。
新築を建てるときにもっと身体が弱った場合のことを決めておけば、今よりスムーズに対応できていただろうになと思うかぎりです。
階段の失敗
実家は階段のつくりも失敗しています。というのも実家の階段はけっこう急です。段差の高さは20.5㎝、階段の奥ゆきは21㎝です。のぼった感じは段差は高く感じられ、奥ゆきは狭くて足が滑り落ちそうにな感じがします。
調べたところ、人が上りやすいと感じる段差の高さと階段の奥ゆきの関係が大切だそうで
●蹴上げ×2+踏面=60
●蹴上げ+踏面=420~450
が目安となるらしいです。
そこで実家の階段をこの式に当てはめてみると…
●蹴上げ20.5㎝×2+踏面21㎝=62
●蹴上げ20.5㎝+踏面21㎝=41.5
目安と比べると範囲外ですね。数字的には少しの範囲外なのですが、体感的には十分上りにくいです。
特に脚をケガした父は階段が上りにくそうで、「うちの階段は急で上りにい」と言っています。
新築を建てる方は階段の段差設計も確認されることをおすすめします。
洗濯動線の失敗
実家の洗濯動線ですが、これはかなり大失敗です。まず実家の洗濯機は1階にあって2階が物干場です。そのため洗濯をしたら重い洗濯カゴを2階にまでもっていかなければなりません。
実家の場合は心臓の悪い母が重いカゴをもって階段をのぼりますが、息切れと動悸がひどいです。医者からは息切れがしない程度に生活するよう言われていますが、これでは毎日の生活が心臓への負担につながります。洗濯機と同じ階に物干場をつくるなど、洗濯動線を考えた間取りにしておけば問題がなかったのになと感じています。
また実家は洗濯物を主に干す場所はベランダです。寒くても天気が良ければ洗濯物はベランダに干します。けれども寒さは心臓に大敵です。寒さは血管に負担をかけ、ヒートショックのリスクを上げます。
こちらに関しても、外に出なくてもいいような室内干しスペースがあったら身体の負担は減らせるのにと感じています。
まとめ
今回、実家が抱えている間取り問題についてご紹介しました。家を建てるときは身体がまだまだ健康という方が多いかと思いますが、歳を重ねていけば健康に不安を抱える可能性があります。実家の場合は間取りだけでなく家の寒さの問題や所有権の問題もあって、もう家を建て直した方がラクで安心だねという話がでています。仕方がないことですが、せっかく何千万とかけて建てた家なのに建て直すなんて勿体無いですよね。
実家の失敗がこれから家を建てられる方のご参考になれれば嬉しいです。今回も読んでくださりありがとうございました。